~二つ目の事業所への不安と新しい出会い~
私は長いこと休職しており、CHIMEDは二ヵ所目となる障害福祉サービスの事業所でした。
前の事業所では、崩れていた生活リズムの立て直しに取り組み、復職を目標にするところまで行き着くことができました。
とはいえ、また働き出したら体調を崩すのではないか、職場に適応できるだろうか、といった復職することへの不安があり、自信を持てないでいました。
そんなタイミングで前の事業所は利用期限の満期となり、私はCHIMEDへ移ってくることになりました。
人見知りの私は新しい事業所に馴染めるのかという不安もあったのですが、通い始めてみるとCHIMEDのスタッフさんも他の利用者さんも皆優しく穏やかで、すぐにリラックスして通うことができるようになりました。
多様なプログラムで学びを深める
CHIMEDでは講義形式のものと、それとは別に「実務業務訓練」という、大きく分けて二つの訓練プログラムがあります。
講義形式のプログラムでは、ストレス対処や自己理解を深めたりする心理療法的なものから、ビジネスマナーや面接対策といった就職に向けての実践的なもの、WordやExcelの使い方を学ぶパソコンプログラムといったものがあります。
どれも無理のないペースで受講することができ、また受講するとセルフワークやグループワークといったかたちで学んだことを実践する機会に参加することもできるので、受講を重ねることで自分の進歩を実感することができました。
実務業務訓練で培った働く力
「実務業務訓練」では、実際に企業から依頼された賃金の発生する業務に取り組みます。内容は商品の検品やデータ入力といった軽作業が主です。
いつでもスタッフさんからのサポートが得られる状況で、適度なプレッシャーの下で自主的に業務の段取りや計画を立てて作業に取り組むことは、働くことへの良い予行訓練になり、それを上手くこなせたことは再び働き始めることへの大きな励みと自信につながりました。
面談を通じた振り返りと合理的配慮
スタッフさんとは定期的に面談の場が設けられており、必要があれば臨時でも面談してもらうことができます。
定期面談では、スタッフさんの助けを借りながら体調の振り返りや目標の設定、目標に向けての工夫や進捗のレビューなどを行い、その時の状態を逐一チェックして行動を修正していくことができました。
さらにスタッフさんには復職する上で職場に求める「合理的配慮」事項を一緒に作成してもらい、それを職場へ伝達・交渉するための面談にも同席してもらいました。
復職と定着支援、そして未来へ
こうした支援を通じて体調を整えて自信を深めたことで、私は復職することへ抱いていた最後の不安を払拭することができ、前向きな気持ちで元の職場へ復帰することができました。
CHIMEDには復職後も定着支援という形で継続してサポートを受けることができるため、それが今後も働き続ける上での大きな安心感にもなっています。
支援を活用しながら自信を深め、自分の意思で復職を決められたことは、私の大切な財産になりました。
今後どのような選択をするにしても、この経験は私の人生の指針になったと思います。