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就職者レポート③🚶通うこと”から始まった再出発~私の復職までの道のり~

Rさん 30代 男性

■再出発への一歩、不安と向き合う日々

長い休職を経て復職の話が現実になってきたころ、気持ちは落ち着きませんでした。頭の中では「またちゃんと働けるのだろうか」と何度も考えていました。休んでいた間に生活のペースはすっかり変わってしまい、頭では分かっていても体がついていかないのです。最初はとにかく「通う」ことだけを目標にしました。朝起きて支度して外に出る、それだけで一日が終わるような感覚です。でも、日を重ねるうちに少しずつ慣れていき、生活のリズムも戻ってきました。私にとって通所を続けることが、思っていた以上に自信になりました。

■振り返りから見えた自分の「くせ」

プログラムの中で自分の働き方を振り返る時間がありました。あらためて言葉にしていくと、自分の「くせ」がよく見えてきました。人に頼るのが苦手で迷惑をかけたくないと思うあまり、無理をしてもいつも我慢してしまうのです。それが自分の「真面目さ」だと信じていたように思います。でもそれは、自分を追い込んでしまい、長くは続かないやり方でした。CHIMEDでスタッフの方と話すうちに、「頑張り方を変えてもいい」と思えるようになりました。誰かの手を借りてみることも仕事の一部なのだと感じています。

■仲間との対話がくれた安心と気づき

グループワークでメンバーの話を聞く時間は、自分にとって大きな支えになりました。みんな違う業種・経歴なのに、感じていることは似ていて、「自分だけじゃない」と思えた瞬間がいくつもありました。最初は人前で話すのが久しぶりだったので、順番が回ってくると緊張していました。でも、思い切って自分の感じたことを話してみると、「分かる」「同じだよ」といった共感を得られて、気持ちが軽くなりました。CHIMEDでは人と話すことそのものが練習だった気がします。

■実務業務訓練で取り戻したリズムと自信

実務業務訓練の時間に少しずつ働く感覚を取り戻していきました。各企業から依頼された業務はこまめに休憩を取りながら行うことで、過度に緊張することなく集中力を維持しながら進めました。これまでは休むことは悪ではないかという思いもあったのですが、安定的に仕事を続けていくうえで必要な時間と気づくようになりました。

■支援者との面談で築いた再発防止の道筋

終盤ではスタッフと復職に向けて具体的な面談を何度もしました。復職後の環境や、気をつけるポイントを一緒に整理していく時間でした。これまで曖昧だったことを少しずつ言葉にしていきました。支援というより、自分の目標に向かって伴走してもらっているような感覚でした。自分の状態を具体的に説明できるようになったのは、この期間の一番の収穫かもしれません。

■復職、その先へ――新しい働き方を描いて

正式に復職が決まったとき、「戻る」というより「自分らしい働き方で再始動する」という言葉がしっくりきました。CHIMED横川で過ごした時間は、過去を取り戻すためではなく、これからの自分について描き直すためのものだったと思います。無理をしないこと、助けを求めること、疲れたら立ち止まること。以前の自分なら甘えだと思っていたことが、今は続けるための工夫に変わりました。この経験を忘れずに、自分のペースでまた前に進んでいきたいです。

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