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100人に1人が統合失調症に

100人に1人がなるという、統合失調症は身近な精神疾患の一つだが、十分に理解されておらず誤解も多い病気です。正しい知識を身につけていくことが大切です。

統合失調症とは
統合失調症の原因は完全には解明されていませんが、遺伝的要因、脳の構造や機能の異常、環境要因、ストレスなどが複雑に絡み合って発症すると考えられています。
統合失調症は、現実との接触が失われ、思考や感情、行動に異常が生じる精神疾患です。この病気は、妄想や幻覚、思考のまとまりがない状態、感情の平板化といった症状が特徴で、これにより日常生活や社会活動に大きな影響を及ぼします。

統合失調症の症状は主に陽性症状と陰性症状に分かれます。

  • 陽性症状: 妄想、幻覚、異常な思考や行動など、現実に存在しないものを経験したり、通常とは異なる思考や行動が現れたりします。
  • 陰性症状: 感情の平板化、意欲の低下、社会的な引きこもり、喜びや楽しみの喪失など、通常の感情や行動が減少したり、欠如したりします。


早期発見が大切
統合失調症の早期発見には、次のような兆候に注意することが重要です。現実離れした話をする、異常な疑念を抱く、感情の変化が激しい、社会的な活動から距離を置くといった行動が見られる場合、それは統合失調症の兆候かもしれません。特に、現実と非現実の区別がつかなくなる幻覚や妄想が現れた場合は早期の専門的な評価と治療が必要です。

治療について
統合失調症は長期的な治療が必要ですが、早期に適切な治療を受けることで、症状をコントロールし、社会復帰を目指すことができます。治療には、薬物療法、心理療法などが含まれます。
幻覚や妄想が強い時期には、薬物療法をきちんと行うことが不可欠です。統合失調症の治療に用いられる主な薬物は、抗精神病薬です。以前は経口剤が中心でしたが、1日に何度も飲むのが大変、飲み忘れてしまうといった問題から、月に1~2回打つだけでよいLAI(持続性注射剤)が注目されています。
統合失調症は再発や症状の悪化を繰り返すことの多い疾患ですが、その原因のひとつが自己判断による服薬の中断です。「いまの薬をやめたい」「副作用がつらい」などの悩みがある場合は、自己判断をせず、必ず医師に相談しましょう。

統合失調症を治療し就職した方のコメント
「初めは自分が病気であることを受け入れるのが難しかったですが、適切な治療とサポートのおかげで、今では日常生活を送ることができています。また、障害福祉サービスを利用することで、仕事を見つけるサポートを受け、再び社会で活動することができるようになりました。」(Aさん、30代)

就労を目指すためには
就労を目指す際には、福祉サービスを活用することが重要です。福祉サービスは、治療やリハビリテーションだけでなく、就労支援や社会参加の機会を提供してくれます。専門的なサポートを受けながら、自分のペースで就労を目指しましょう。

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